ピロリ菌に感染していた場合は除菌治療などが必要となりますが、いつの間に、どこから感染してしまったのでしょうか？　ピロリ菌の感染経路についてまとめます。

ピロリ菌の感染経路について

ピロリ菌の感染経路には諸説ありますが、残念ながら感染経路は充分にわかっておりません。口からは入れば感染は間違いないと言われており、大部分は飲み水や食べ物を通じて体内に入ると考えられています。飲料水からの感染は、上下水道が完備していない海外で検出されていますが、生活環境が整備された現代の日本では水道水を飲む事によってピロリ菌に感染する事は考えられないでしょう。また夫婦や恋人間でのキスやコップの回し飲みなどの日常生活でもピロリ菌は感染しないと考えられています。ピロリ菌の感染はほとんどが胃の中の酸性が弱い5歳以下の幼児期であると言われています。そのため、ピロリ菌に感染している大人が咀嚼し幼児に食事を与えるなどの行為はおすすめできません。50歳以上の日本人の70％以上がピロリ菌に感染していると言われている理由は乳幼児期に不衛生な井戸水を飲んでいた場合、原因と考えられており、大人になってからの感染はほとんどないと考えられています。仮に大人になって感染したとしても一時的で持続感染はしない事が多いとされています。

ピロリ菌の感染は予防できるのか

感染経路が充分にわかっていないため、予防についても充分にわかっていないのが現状ですが、現代の日本は衛生状態が良いため、小さいお子さんの予防に神経質になる必要はありません。しかしピロリ菌の感染が疑われる親が咀嚼した食べ物を幼児に与えるなどはしない方が良いでしょう。

まとめ

ピロリ菌の感染経路については諸説あり、充分にわかっておりません。考えられる感染経路としては不衛生な井戸水などを飲料水としていた時代に幼児期を過ごしていた方や、ピロリ菌に感染していた大人が咀嚼した食べ物を幼児期に与えられた場合など、口からの感染は間違いないと言われています。予防方法についても充分にわかっておりませんが、衛生状態が良い現代の日本では小さいお子さんの予防に神経質になる必要はないでしょう。ただし50代以上の方のピロリ菌感染率は非常に高いので、除菌に注意すると良いです。