うつ病とピロリ菌の意外な関係。

ピロリ菌

うつ病とピロリ菌の意外な関係。

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うつ病の原因は解明されていない事も多いですが、最近になりピロリ菌と意外な関係があると言われています。うつ病とピロリ菌にはどのような関係があるのでしょうか。ピロリ菌とうつ病の関係についてまとめます。

うつ病の原因

うつ病の原因は、わかっていない部分も多いですがストレスや体の病気など様々な要因が重なる事と、脳内の神経伝達物質の働きが悪くなる事が関係していると考えられています。環境要因として人間関係のトラブルや家庭内不和、妊娠や育児、引っ越しなどの環境の変化や仕事のトラブルなど様々です。身体的要因としては慢性的な疲労や脳血管障害、女性の場合は月経や出産、更年期などによるホルモンバランスの変化、その他にも感染症やがん、甲状腺機能の異常などがあげられます。最近の研究では脳内の神経細胞の情報伝達に異常が生じているという報告がされています。神経細胞から神経細胞へ情報を伝えているのが神経伝達物質と呼ばれるもので、神経伝達物質にはセロトニンとノルアドレナリンなどがあります。これらは心と体の働きを活性化していると考えられていて、量が減ると情報伝達がうまくいかないため、様々な症状があらわれると考えられています。

うつ病と鉄分の関係

神経伝達物質のひとつであるセロトニンは心を安定させる働き、ノルアドレナリンはやる気を起こす働き、ドーパミンには快楽を作る働きがありますが、これらの物質は十分な鉄分が得られないと必要な時に作られないという事がわかっています。これを証明するように、女性の方貧血気味であるため、うつ病になりやすいとも言われています。ピロリ菌によって鉄分の吸収が妨げられ、鉄欠乏性貧血を起こす事があるとも考えられていますその結果、うつ病につながると考えられているようです。エジプトでの研究では、ピロリ菌感染者に鉄欠乏性貧血がみられるという文献もあります。

まとめ

うつ病の原因はすべてが解明されていませんが、最近の研究では脳内の情報伝達に異常が生じているという報告がされています。神経伝達物質にはセロトニンやノルアドレナリンなどがありますが、これらの物質は十分な鉄が得られないと必要な時に作られないため、女性の方がうつ病になりやすいとも考えられています。ピロリ菌が直接うつ病の原因となるのではなく、ピロリ菌に感染していると鉄分の吸収が妨げられ、鉄欠乏性貧血などからうつ病につながると考えられています。

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