妊娠前にピロリ菌除菌して大丈夫??

ピロリ菌

妊娠前にピロリ菌除菌して大丈夫??

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ピロリ菌に感染していた場合、抗生剤を服用する除菌治療が行われますが妊娠前に除菌治療を行っても問題ないのでしょうか。またピロリ菌に感染したまま妊娠するとどうなるのでしょうか。除菌治療と妊娠の関係についてまとめます。

ピロリ菌と妊娠

妊娠中はできるだけ薬の服用を避けたいですが、やむを得ず何かしらの薬剤を服用しなくてはならなくなった場合は十分に医師との相談が必要です。ピロリ菌に感染していた場合、妊娠中の悪阻がひどくなるという説もあるため、できるだけ妊娠前に除菌をすませておくと良いでしょう。しかし妊娠、または妊娠している可能性がある場合の女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合のみ、ピロリ菌の除菌治療が推奨されていますが、妊婦に対する除菌治療の報告は多くありません。

除菌治療と治療薬の安全性

ピロリ菌に感染していると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が出来やすくなり胃がんの原因ともなります。そのため感染していた場合はできるだけ妊娠の可能性がない時期に除菌治療を行います。除菌には抗生剤を服用しなくてはなりませんが、薬剤によっては妊娠早期の服用の安全性が確立されていないものや、妊娠中の服用は禁忌となっているものもあります。妊娠中は内服をおすすめできないものでも、妊娠前なら大丈夫なのか気になるところですが、製薬会社のデータなどでは服用から薬の濃度が半分になるのはおよそ6~10時間という報告があります。24時間後の血中濃度は問題ないぐらいの数値になっているとも言われているため除菌治療の薬剤に蓄積性はないと考えます。これらの事から除菌治療後1カ月もすれば妊娠への影響は考えにくいですが、担当の医師と十分に相談をする事をおすすめします。

まとめ

ピロリ菌に感染したまま妊娠すると悪阻がひどくなるという説もあるため、ピロリ菌に感染している場合は妊娠前に除菌を行う事をおすすめします。除菌治療に使用される薬剤に蓄積性はないと考えられているため、除菌治療後の妊娠への影響は考えにくいと言われています。妊娠を希望している場合などは担当の医師と除菌の時期を十分に相談しましょう。

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