ピロリ菌は熱に弱いってホント?

ピロリ菌

ピロリ菌は熱に弱いってホント?

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感染経路は口からと言われているピロリ菌は、強い酸である胃酸の中でも生息できるほど強い菌というイメージがあるかもしれませんが、実は熱に弱いという事を知っていましたか? という事は加熱調理した食品でピロリ菌に感染する事はないという事になるのでしょうか。ピロリ菌と熱の関係についてまとめます。

ピロリ菌の加熱条件とは?

ピロリ菌は泥水や井戸水、生水を飲んでいると感染の危険があると言われており、土がついたままの野菜や果物をよく洗わずに食べるのも危険だと言われています。またゴキブリやハエなどの害虫の体の表面からもピロリ菌が確認されたという報告もあります。一般の細菌は酢で死滅するものもありますが、ピロリ菌は酢では死滅しません。しかしピロリ菌は熱に弱いため加熱した食べ物は安心だと考えて良いでしょう。加熱消毒に関しては食器は80℃で10分と言われており、水も全体がその条件を満たせば殺菌できていると考えられています。また、腸管出血性大腸菌O157の場合、75℃で1分以上と言われていますが、O157に限らず通常(繁殖できる状態にある)の細菌は75℃1分以上、もしくは80℃10分の条件を満たせば殺菌できると言われております。細菌学では通常の細菌を「栄養型細菌」と呼び、栄養型ではない細菌を「芽胞(がほう)」と呼んでいます。芽胞になると100℃でも死滅しなくなると言われていますがピロリ菌は芽胞形成菌できないため通常の細菌の条件の加熱で良いと考えられています。しかし医療器具の場合は安全性を担保するために食品とは加熱条件は異なります。

まとめ

強い酸である胃酸の中でも生息できるピロリ菌ですが、熱に弱いため加熱調理されたものからの感染の可能性は低いと考えられています。ピロリ菌は泥水や井戸水、生水などを飲んでいる感染の危険があると言われているため、飲料水にも注意が必要です。酢で死ぬ菌もありますが、ピロリ菌は酢では死滅しません。加熱消毒の目安は食器の場合80℃で10分ですので水もその条件を満たせば問題ないでしょう。

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