ピロリ菌に感染していた事が判明した場合、ピロリ菌の除菌治療を行います。ピロリ菌の除菌治療にはどのような薬剤が使用されるのでしょうか。またその費用はどれぐらいなのでしょうか。ピロリ菌除菌薬についてまとめます。

ピロリ菌除菌薬の種類

ピロリ菌に感染していた場合、胃酸を抑える薬と抗菌薬を服用する一次除菌療法が行われます。一次除菌を失敗した場合、一次除菌の時と同じ胃酸を抑える薬と、一次除菌とは異なる抗菌薬を服用します。胃酸を抑える薬剤はＰＰＩ（プロトンポンプ阻害薬）と呼ばれる種類の薬剤になります。ピロリ菌除菌にＰＰＩを使用する理由は潰瘍を治療する他に、強い酸である胃酸は抗生物質の殺菌力をも抑えてしまうため、ＰＰＩによって胃の中のｐｈを上げて抗生物質の殺菌力を増大させるためです。

どんな薬が処方される？費用は？

ピロリ菌の除菌に使われる薬剤は様々なメーカーのものがありますが、最近では3種類の薬をまとめたパック製剤が一般的だと言われています。組み合わせの薬剤はそれぞれ違い、価格も4,000～6,000円と若干の開きはあります。処方は医師の判断によるため、選び方は以前から使用されている点を信頼して選ぶ医師もいれば、効果に違いはないので安価なものでという判断の医師もいます。また慢性胃炎や胃潰瘍を発症していない場合など保険適用外となる薬剤もあり、費用が3倍以上に跳ね上がるため医師からの説明を十分受ける事をおすすめします。

まとめ

ピロリ菌に感染していた場合は、ピロリ菌の除菌治療を行います。除菌治療には胃酸を抑える薬と抗菌薬を服用する一次除菌療法が行われます。最近では飲み忘れや、飲む薬の間違いなどを避けるために3種類の薬をまとめたパック製剤が一般的で、価格は4,000円～6,000円ぐらいです。処方は医師の判断ですが、以前から使用されているという点を優先する医師と、効果に違いはないため価格を優先する医師と医師によって選ぶ薬剤は違います。また保険適用外となってしまう場合もあるため十分に医師の説明を受ける事をおすすめします。