【質問】親が胃がんなんだけど、遺伝するのでしょうか…?

ピロリ菌

【質問】親が胃がんなんだけど、遺伝するのでしょうか…?

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がん家系という言葉を聞いた事があると思いますが、親が胃がんだと自分にも遺伝するのだろうかと不安に思った事はないでしょうか。がん家系とは何を根拠にそう呼んでいるのか、胃がんはやピロリ菌は遺伝するのかどうかについてまとめます。

がん家系とは

がんにも様々ながんがありますが、遺伝性が強いがんもあるため「がん家系」という言葉があるのではないでしょうか。例えば家族性大腸ポリポーシスや女性の乳がん卵巣がん症候群などがあげられます。以前性が強いがんのほとんどは、がん抑制遺伝子の生まれつきの異変が原因と言われています。がん抑制遺伝子とは細胞ががんになるのを防ぐ働きをもった遺伝子の事で、ひとつの細胞に父親由来と母親由来のものが2個入っています。遺伝性が強いがん患者の場合、生まれつきこの抑制遺伝子のうち1つに異変があるためがんになりやすいことが知られています。

胃がんは遺伝する?

胃がんの原因は主にピロリ菌感染によるものや、生活習慣などと考えられており、家族に既往歴が見られたとしてもそれは、遺伝性によるものではなく長期間、同じ食生活を送っていた事が一因だと考えられています。しかし、スキルス胃がんの場合は遺伝性が強いと言われています。スキルス胃がんとは、腺管構造を作らず、細胞がばらばらになり胃粘膜の下に広がって行く進み方をし、胃壁が硬くなると言われています。このようなタイプのがんをスキルス胃がんと呼び、胃がん全体の9%程度を占めています。スキルス胃がんは発症年齢が低い事、女性に多いとも言われています。

ピロリ菌は遺伝する?

ピロリ菌は口から感染し、遺伝はしません。母親がピロリ菌感染者だった場合、子供も感染しているというケースもありますが、これは遺伝ではなく幼児期の免疫が不完全な頃に、母親が噛み砕いたものを与えていたことなどからの感染が考えられます。

まとめ

親が胃がんだった場合、自分も遺伝するかどうかは胃がんの種類にもよります。ピロリ菌は胃がんの原因となりますが、遺伝はせず口からの感染です。胃がんの中でも遺伝性が強いとされているのはスキルス胃がんで、発症年齢が低めだという事と、女性に多いという特徴があります。スキルス胃がんは胃がん全体の約9%と言われています。

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