【お母さんのギモン】赤ちゃんにキスするとピロリ菌感染するの?

ピロリ菌

【お母さんのギモン】赤ちゃんにキスするとピロリ菌感染するの?

赤ちゃんにキスするお母さん

ピロリ菌は口から感染すると言われていますが、ピロリ菌に感染しているお母さんが赤ちゃんにキスすると感染するのでしょうか? ピロリ菌の感染経路とキスの関係についてまとめます。

ピロリ菌の感染経路

ピロリ菌の完成経路には諸説ありますが、疫学的な研究や実験などによっていくつかの感染経路が明らかになっていると言われています。日本や中国などでの研究ではピロリ菌が井戸水で感染すると明らかにされています。またキスでの感染の危険性を指摘する方もいます。ピロリ菌は胃に生息する菌なので、嘔吐やゲップなどで口の中まで逆流しそれが口腔内に定着する事があるため、唾液の20%、歯垢の30%からピロリ菌を検出したと報告されている論文もあります。この論文からいくとキスで感染する危険性があり、子供に口移しで食べ物をあげることなども危険であるという事になります。
一方で日常生活での夫婦間や恋人間でのキスによるピロリ菌の感染はないとも考えられています。これは欧米など、キスの習慣のある国でのピロリ菌の感染率が低いためだと言われています。

問題がないとは言い切れない

親が赤ちゃんに対するキスでもピロリ菌が感染する可能性は低いとも言われていますが、親が噛み砕いた食べ物を子供に与える行為は、ピロリ菌を感染させる可能性があると考えられています。これは免疫が不完全な乳幼児は、ピロリ菌だけではなく細菌全般に感染しやすいためです。またピロリ菌の発見者でノーベル医学生理学賞を受賞したマーシャル教授の論文では「おそらくキスで感染する」と書かれています。これらの事からピロリ菌に感染した母親が赤ちゃんにキスしただけで感染するとは断言できませんが、母親の唾液が赤ちゃんの口に入ってしまうようなキスの場合、問題ないとは言い切れないと考えます。

まとめ

ピロリ菌の感染経路については諸説ありますが、唾液から感染するという論文も多くあり、キスが感染経路のひとつであるとも言われています。一方で日常的なキスでは感染しないという説があるのも事実です。そのためピロリ菌に感染した母親が赤ちゃんにキスする事は感染の原因となるとは言い切れませんが、問題がないとも言いきれないでしょう。また母親が噛み砕いた食べ物を乳幼児に与える行為は、ピロリ菌だけではなく免疫が不完全な乳幼児は最近全般に感染しやすいため、おすすめできる行為ではありません。

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