除菌したピロリ菌は再発するのか?

ピロリ菌

除菌したピロリ菌は再発するのか?

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ピロリ菌に感染した場合、薬剤による除菌治療が行われますが除菌後に再発する事はあるのでしょうか。また、再感染する事はあるのでしょうか。ピロリ菌と再発の関係についてまとめます。

再発と再感染

ピロリ菌除菌の成功率は良い統計では、9割を超えると言われていますが、除菌成功と診断された場合でも除菌1年後にピロリ菌の検査を行うと0.5~10%の方が再発が起こっているとも言われています。再発を厳密に分けると「再燃」と「再感染」に分かれます。再燃とは除菌成功と判断されていても、実際には除菌が完全ではなかったため、残っていたピロリ菌が再び増え、陽性反応が検出されるもので、再感染とは除菌は成功に終わっているが、再びピロリ菌に感染してしまった場合を指します。しかし再燃と再感染を明確に区別するのは難しく、現状ではピロリ菌の除菌後の再発とは再燃と再感染を一緒にしたものを指しています。

除菌が成功しているかどうかの診断

ピロリ菌が完全に除菌できたかどうかを診断するために通常使われているテストは、尿素呼気テストという方法が一般的です。尿素呼気テストは袋に息を吹き込みその中の尿素を測定する方法ですが、尿素の値が数値化されるメリットはありますが、若干の数値上昇時に判断が難しいという難点もあると言われています。また、血液や尿の抗体を測定する方法などもありますが、こちらも確実に除菌されているかどうかの判断は難しいと言われています。残念ながら現時点ではピロリ菌の除菌が完全にできたかどうかの診断は100%の方法はないとされています。

まとめ

再発を厳密にわけると残っていたピロリ菌によっておこる再燃と、再び感染をしてしまう再感染にわけめられます。ピロリ菌の除菌治療が成功した場合でも、ピロリ菌が100%除菌できたかどうかの診断は現時点では難しいと言われており、ほんのわずかに残っていたピロリ菌が再び増え陽性反応となる事もあります。また再感染する可能性も十分あるため、除菌治療を行ったとしてもピロリ菌が再発する可能性はあると言えます。

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